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coco's bloblog


07/01/05

[] 溜めたら出す  溜めたら出す - coco's bloblog を含むブックマーク はてなブックマーク -  溜めたら出す - coco's bloblog

年末に色々あったお二方。

職場の忘年会の席で。

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同窓会の席で。

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そんなわけで、プチ新年会など開いて朝まで愚痴を垂れ流すのでした。

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現実、趣味についてディープな会話を交わせる場に当ることはなかなかありません。聞く側に脈ありと思えばもう少し突っ込んでみようかという気にもなりますが、実際は顔では笑いつつ心では泣いて、咽喉元まで上ってきた言葉をプルプルと肩を震わせながら飲み下すことのほうが遥かに多いと思われます。ここで相手かまわず薀蓄をたれ流してもいいんだけど、それだとオタク以前の問題としてただの空気を読めないイタイ人になってしまうので、それだけはなんとしても避けたいところ。

だからオタクがネットに耽溺するのも当然。しかし周り中味方ばかりの狭い世界で上には上がいることを思い知り、さらなる魔道の探求に踏み出すことを余儀なくされることに。それはやはりどこか間違った情熱の傾け方という気がしないでもないですが、目の前にぶら下げられたニンジン以外目に入らないのがオタク特有の切迫感。今日も今日とて、最前線から脱落しないようにと明日無き暴走を繰り返すのでした。

ところで早川さんと岩波さんは、二人で飲んでいてもあまり噛み合わないと思った。


[] 『雷の季節の終わりに』 恒川 光太郎  『雷の季節の終わりに』 恒川 光太郎  - coco's bloblog を含むブックマーク はてなブックマーク -  『雷の季節の終わりに』 恒川 光太郎  - coco's bloblog

雷の季節の終わりに

現世から隠れて存在する小さな町<穏>で暮らす少年、賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。ある秘密を知ってしまった賢也は、穏を追われる羽目になったのだ。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは―?

あの忘れがたい『夜市』を思えばこの新作を読むのも当然。これもまた異世界との行き来を少年の成長と共に描き、期待を裏切らない出来でした。

侘び寂びという言葉には根底に時の流れを意識させるが故の寂寥感が伴いますが、ここで描かれる古き日本の田園風景を思わせる異世界の描写はまた、この言葉が内包する素朴で質素なものとも通ずる語り口と相まって、何とも居心地のよい空間を現出せしめています。滅びゆくものへのと郷愁と哀惜を誘うこの語りは、我々の住む世界を対照的に配置することでより強固なものとなり、しかし雪解けに芽吹く新たな命の如き結末において同時に再生をも意識させ、過去の作品同様素晴らしく余韻を残す一冊となっています。

純和風の異世界ファンタジイなんて端的に呼べる作品は現在数多くあることでしょうが、ただ舞台を日本にしただけでなく、語りのレベルでここまで密接な融和を果たしたものは他にないかもしれません。舞台に対する説明的な文章になるとぎこちなさが表面化したり、後半の意外な展開がもう一つ上手く機能していれば、といった残念な部分もほんのわずかありますが、あまり完全無欠なものになっていなくてよかったともいえるかもしれません。今後へのさらなる期待も募り、すでにして次回作が待ち遠しくてたまらないのですから。