Hatena::Grouphorror

coco's bloblog


07/02/19

[] 『生ける屍』 ジョイス・キャロル・オーツ  『生ける屍』 ジョイス・キャロル・オーツ - coco's bloblog を含むブックマーク はてなブックマーク -  『生ける屍』 ジョイス・キャロル・オーツ - coco's bloblog

生ける屍 (扶桑社ミステリー)

31歳のQ・Pは、少年に対する猥褻行為で執行猶予判決を受け、いまは保護観察中だ。しかし、彼にはおそろしい考えがあった。気に入った少年を捕まえて、眼窩から脳へ針をとおし、ロボトミー手術を施すのだ。そうすれば、自我を失って彼の言うことをなんでも聞く、生ける屍―ゾンビを手に入れることができる!彼は、新たな標的へ近づく…ノーベル賞候補作家オーツが、ジェフリー・ダーマー事件を素材に、殺人者の内面をえぐる!ブラム・ストーカー賞を受賞した、サイコ・サスペンスの極北。

ホラー系アンソロジーなどにもよく寄稿している作家ですが、それらで読んだ短編以上にこれは娯楽ホラーとは相容れない作品。扇情的なあらすじで売りに走っていることは見て取れますが、ホラーの常套は一切排除して淡々と現代の病理をえぐってゆきます。

先日読んだドリス・レッシングの『破壊者ベンの誕生』は、ごくありふれた家庭に因果応報などとはまったく無縁に降って湧いた災禍を描いていましたが、こちらの作品でも同じく突然変異的に生まれた怪物を扱っています。何不自由ない家庭に育ったこの殺人鬼はモダンホラー特有の幼少期のトラウマを抱えるでもなく、また残虐な行いを古風な怪奇小説にありがちな教訓めいたものと結びつけるでもなく、それがさも当然といった風情で犯行を重ねてゆくわけです。ジェフリー・ダーマー事件をモチーフにしているといったことを抜きにしても、ここに現代特有のある一面との符号を見出すのは容易なことで、歯止めも効かずエスカレートしてゆくばかりの現実にホラー小説は追いついていないと常々思っていましたが、この作品のようにもっと外堀のところに興味深いアプローチが転がっているのかもしれません。

二作理解不能な怪物の誕生を描いた作品が続きましたが、進化(退化でもいいけど)の歩みは止まることがないと考えるのなら、すでにして判りやすい人類の変容を目の当たりにしているのかもしれません。そういう目でラノベなんかを読むと、そこに感じる違和感も単なるジェネレーション・ギャップにとどまらず、もうちょっと面白い眺め方ができるかもしれません。なんか失礼なこと言ってるかな・・・


[] 恋人たち  恋人たち - coco's bloblog を含むブックマーク はてなブックマーク -  恋人たち - coco's bloblog

こんな記事を見つけました。

男性の同性愛が「好き」 「腐女子」が増殖中

f:id:COCO:20070219190121g:image

ツッコミどころは多くあるけれど、そこについては何も言わない。

f:id:COCO:20070219190737g:image

f:id:COCO:20070219190745g:image

f:id:COCO:20070219190318g:image