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coco's bloblog


07/06/13

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週末にテレンス・フィッシャー監督、クリストファー・リー主演版『吸血鬼ドラキュラ』を久しぶりに観てみました。そして、自分のルーツはこれだとずっと思い込んでいたところを、どちらかというとこの後に続くシリーズ数作の影響(後年のジョン・バダム版なども含めて)の方が大きかったのだと考えを改めることに。

ストーリイは原作を大幅に端折ってシンプルながら記憶とシンクロする部分はほとんどなく、何よりもドラキュラと聞いて一番に思い浮かぶクリストファー・リーの顔がこの作品での若すぎる顔と重ならないのを見て、あぁそういうことなのかと思った次第。

しかし恐怖というものもやっぱり古びてしまうものなのだなあ。本質を抽出しなおす、あるいはあえて誤訳することで、新たな恐怖を付与して生き延びているのはいまだヴァンパイアものの需要が多いことを見れば明らかですが、映画での恐怖の核であったクリストファー・リーの個性が現代に通用しないという結果が見えてしまったのはなんとも悲しいというか、大事なものはもう掘り起こさなくてもいいんじゃないかとか、なんだか複雑な気分。

収穫としては、以前さほど意識しなかったヴァン・ヘルシング役のピーター・カッシングの存在感に改めて気づかされたこと。『スター・ウォーズ』のモフ・ターキン役でのもったいない使われ方しか知らない人は、是非この匂い立つような知性とダンディズムに驚いてほしいものです。


サラ・ウォーターズ『夜愁』読了。続いてシャチの生態を描いたノンフィクション『オルカ』(水口博也著)や、ヴィレッジ・ブックスから新しく出た中島敦などパラパラと眺めつつ、例によって仕事に圧迫されていてどうにも身が入らないのでやっぱり莫迦ホラーでも読もうかとリチャード・レイモンの再読にかかったり。

オルカ―海の王シャチと風の物語 (ハヤカワ文庫NF) 中国小説集 (ランダムハウス講談社文庫)