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coco's bloblog


07/06/28

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すでに自作バナーを設置してくださっている方、宣伝ありがとうございます。また新たに設置したいという方もいるようなので、小さいものをいくつか作ってみました。

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張ってもいいよという方はご自由にお持ち帰りください。報告だけいただければ、掲載済みの絵を使って自作されてもかまいません。

しかしほんとにありがたいことです。お礼にクトゥルーの二行連句唱えておきますね。

ふんぐるぅぅぅいぃぃぃむぐるぅぅぅなふぅぅぅ

くとぅるぅぅぅぅるぅるぅいぃぃえぇぇぇ

うがふなぁぁぐるぅふたぁぁぐぅぅぅん

いあ!いあ!


[] 『ミサイルマン―平山夢明短編集』 平山夢明  『ミサイルマン―平山夢明短編集』 平山夢明 - coco's bloblog を含むブックマーク はてなブックマーク -  『ミサイルマン―平山夢明短編集』 平山夢明 - coco's bloblog

ミサイルマン―平山夢明短編集

ジュブナイルSF的展開の中、不必要なまでに活き活きとした姿で配置される殺人鬼。そして大風呂敷のオチ。冒頭の『テロルの創世』を読んで、頭上に大きな疑問符が極彩色で点滅を始めます。事前情報を得ずに未知の作家の作品集を手探りで読み進めるこの愉しさよ。しかもこれが大当たりだったときの悦びといったら。

『Necksucker Blues』と『けだもの』は、<吸血鬼>、<人狼>という古典テーマ二種の極めてマニアックな贅を凝らした変奏。エロもグロも大盤振る舞いながら、どちらもしっかり締められたラストが実に効いている。

女性とお付き合いしないという誓いを生涯守り続けた男性はやがて魔法使いに転職できるそうですが、殺人を繰り返したり危険なほど死に接近して魔に魅入られた人間にも恩寵が降り注ぎ、いつしか妖しの類へと転じるそうで、この素敵に狂ったエリート思想はこの後他の作品でも繰り返し現れることになります。

『枷』は本作品集中のベスト。狂気の描き方にリチャード・マシスンを彷彿としつつ、極限まで人体を痛めつける描写の果て、被害者が浮かべるはなんともあっけらかんとした受容と乾いた笑い。小銭稼ぎのためとTVで知った風な口を叩く知識人きどりの輩に暴力の裏の何が解るというのか、とそんな皮肉もある登場人物のいけ好かない姿に込められているようで小気味よい。

家庭という最小単位の構成の中で展開するクトゥルーものというギャップが可笑しい『或る彼岸の接近』は、この手のネタに手を染める多くの作家が見せる好き者の私的愉しみめいた心情も伝わってくる小品。他作品と違って主人公の受身もそれっぽいか。

酸鼻を極める人体損壊描写の行き着く先が笑いであるということを最初に教えてくれたのは映画『死霊のはらわた』でしたが、表題作の『ミサイルマン』はまさにその極北。加工肉を見てまで憐憫や嫌悪を催すような人間には耐え切れないであろう腐肉の精緻な描写の上に、下品極まりない笑いのスパイスを山盛り降りかけ、さあ召し上がれ。ごちそうさまでした。げぷー。

小林泰三は『αΩ』で、牧野修は『傀儡后』でそれぞれ、光の国から来た使者や巨大怪獣、変身ヒーローや怪人たちへの深く奇妙な愛情を表現していましたが、本書もまたホラー・モンスターたちの悲喜こもごもを描いて大変心地よく、嗅覚鋭いマニアに受けのよさそうな一冊となっています。