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アクセサメソッド - 本とか

2011-06-23[本] 冷たい肌

この本の映画化が進行している、という記事をどこかで読み、何となく記憶にとどめておいたところ、Amazon で行き当たり読んでみたら、これがまあおもしろいの何の。

カタルーニャ文学、との謳い文句は、この際、どうでもいい。ここに描かれた壮絶な戦いと、静かに狂っていく日常に、一気に引き込まれてしまった。

主人公はおそらくスペイン内戦によって絶望し、南極に近い孤島に気象管理官として志願する。そこで遭遇したのは、毎夜のように襲撃してくる異形の群れだった。

登場人物は極端に少なく、主人公の他には二人。一人は主人公の人生を豊かにしてくれるような相手ではなく、嫌悪感しか抱けないような人物。そして、もう一人は……。

主人公が直面するのは、表面的には生存のための戦いなのだが、読み進めていくと、全編を覆っているのは彼自身の孤独との戦いであることに気付く。孤独とは一人でいるときに感じるものばかりではなく、理解しあえない相手といるときにこそ感じるものなのだ。

いかにも、文学作品のようなタイトルにだまされてはいけない。これは、サバイバルホラーとして掘り出し物だ。


RezaReza2014/04/18 17:19This is both street smart and inigllteent.